浅田すぐる著の『早く読めて、忘れない、思考力が深まる「紙1枚!」読書法』の概要説明と、どんな方にお勧めできるかを紹介します。
本の概要
概要
本書は読んだ本の内容を忘れてしまうお悩みをお持ちの方に対し、紙1枚にまとめることによって読書を忘れにくいものにする方法を紹介しています。
また、読書によって得た知識を活用しやすくする方法と、著者の考える読書論が記されています。
目次
1章 思考を深くする読み方とは?
2章 「紙1枚!」フレームワーク
3章 「仕事や人生に読書を活かす」を「紙1枚」書くだけで実現する方法とは?
4章 「何を読んだらいいか分からない……」を解決する「紙1枚」選書術
5章 「紙1枚」で古典を身近なものにする
6章 難解な本も「3つの記号」を駆使するだけで自分のものにできる
7章 他の人の感想や読書会で視野を広げる
8章 「周囲に選ばれ、キャリアを切り拓く読書」を実現するカギとは?
9章 読書で自信をつける
スペック
サイズ:A5
ページ数:308
発行:2021年12月22日
著者:浅田すぐる
発行:SBクリエイティブ
こんな方にお勧め
日常的にビジネス書、自己啓発書を読む方にお勧めしたい1冊となっています。
以下の3つに当てはまる方には特にお勧めします。
本を読んでも実生活に活かせている自信がない方
本書は、「読書はするけど内容が頭に残らない!」と感じる方にお勧めです。
読書をしても知識が積みあがらない理由と、読んでも忘れることがなくなるカギが記されています。
私個人的にも、本棚を見ながら「この本はこんな役に立った」と説明することは難しいと感じています。
「読んだだけ」な本があまりにも多く、結局身についていないんですね。
せっかく時間を割いて読んだ本ですから、少しでも内容を活かしてみたいと思いませんか?
読んだ本を要約する力が欲しい方
本書のタイトルにもある通り、紙1枚にまとめる読書法が紹介されており、読んだ本を要約する力が欲しい方にお勧めです。
本書の著者は以前トヨタに努めており、トヨタ社内では制約志向により紙1枚でのやりとりが多かったそうです。
要点を絞らないと紙1枚にはまとめることができず、その影響もあり著者は要点を絞り、何が重要かを考え抜く力を身に着けたとの事。
著者が考えたツールを使用し、紙1枚にまとめる方法が記されています。
選書を含め、読書の幅を広げたい方
タイトルと目次を見て本を買ったけど、内容が想像していたものと違う!
こんな経験はありませんでしょうか。
読書の幅を広げるためには良いかもしれませんが、仕事の関係などで急いで答えが欲しい場合は困りますよね。
本書では、必要な答えを得られる選書法や、読書の幅を広げたい方に向けた選書法についてもページを割いています。
章の末尾にはブックガイドが設けられており、各章で触れられた内容に関する書籍が紹介されています。こちらも読書の幅を広げるために便利です。
更にはそもそも読書とは何のためにするのか……、といったディープな読書論についても記されており、かなり奥深い内容となっています。
読書論に関して多くのページが割かれており。要約法以外に興味のない方にとって、その部分は退屈かもしれません。
おわりに
本書の著者である浅田すぐる氏は、『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』といった本の作者でもあり、他にも複数の仕事術関連の書籍を上梓しています。今後は他の書籍も目を通してみたいと思いました。
本書の表紙は『「紙1枚!」読書法』がクローズアップされており、私は紙1枚にまとめる技術だけが得られる本だと思っていました。
一方、実際に読んでみると著者の読書に対する熱い想いがひしひしと伝わってきました。
方法論だけではなく、読書に対する考え方も記されており、刺激的な1冊でした。
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